#Kenshi ZA-32:西部編⑨

予定された出発の時は近い。クロト達特務隊一行は、ハブの町で旅の準備を進めていた。 (バックパックのせいもあるとは言え、オレから先に倒れるパターンが続いている…… もっと筋力を付け、タフさを鍛えておかなければ……) そう思い、筋トレランニングを続けるデーリアだったが、突然野生のガルの襲撃を受ける。 「いつぞや食肉狩りをした際の生き残りか?! 野生の獣が仇討ちとは、見上げた根性! 受けて立つ!…

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#Kenshi ZA-31:西部編⑧

クロト達はスクインまで後退。「鍛え直す」生活が始まった。 スクインの特務隊は上手く行っているようだ。衛兵のお陰で大きな危機に見舞われる事もなく、僅かながら実戦も経験出来ている。防具生産には慣れてきたカン&ルカだったが、戦闘経験はまだまだ……とは言え、今のクロト達には他人の心配をしている余裕はない。 シェク隊員に代わって鉱石売却の往復運動を受け持ち、走り込みと筋トレをこなして行く。 一方で、…

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#Kenshi ZA-30:西部編⑦

旅立ちの準備をすべく、スケルトンの四人がハイブ村へと向かう。これは、訓練設備用の素材やハイブ用の防具を仕入れに向かうためであると同時に、鉱夫中に野盗との戦闘を繰り返した事で痛みつつあるボディの修復のためでもあった。 既に、エレマイア達は一度、浮浪忍者の里からの南下中にハイブ村に立ち寄った事がある。あそこにならスケルトンベッドがあると分かっている。 道中何事もなく、目的地、ヴェイン峡谷に到着。…

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#Kenshi ZA-29:西部編⑥

総勢29名となった部隊を2つに分け、特務隊はシェク隊、クロト隊に分かれ……食料問題を解決すべく、クロト隊はスクインを出発。中立地帯「ボーダーゾーン」に位置する町、「ハブ」に向かって旅立った。 第三部:西部編⑥ ハブ ボーダーゾーン。ホーリーネーションとシェク王国の中間に位置するこの地は、すなわち統治者の存在しない無法の地である。 行き交う人も…

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#Kenshi ZA-28:西部編⑤

総勢17人となった都市連合所属・対ゾンビ特務隊は、旅の目的を達成し終え、腰を据えて今後の予定を立てるため、中立国シェク王国領、スクインの町へとやって来た。「スッゲー! でけぇなオイ! 天然の要害ってのはこういうのを言うんだなァ!」「ああ、あの両岸の岩壁に守られた谷間に、シェク王国の要となる交易の中心街、スクインの町がある」 「手前の……これは何だ?」「吾輩らにも分からん。テックハンター達も結論…

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#Kenshi ZA-27:西部編④

グリッド。 格子状の奇怪な山脈が連なる古代文明の痕跡。かつては工業地帯だったとも噂されるが…… その山脈は金属の光沢を放ち、熱で溶けたような表面をしている。過去、この地で何があったのか……スケルトン達は黙して語ろうとはしない。 第三部:西部編④ グリッド~ウェイステーション編 「警戒」 コスチュニンが警告する。 「そろそろ「出る」エリアに入…

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#Kenshi ZA-26:西部編③

大陸の端から端まで旅して、やっと…… 辿り着いた。あれが、故郷。 住む者無く、誰も寄り付かなくなった、見捨てられた街…… 第三部:西部編③ 見捨てられた街 北スケイル村。漁業・農業共に成功し、魚の鱗が陽光を浴びて輝く様から名付けられた村。 数千年前には大きな街だったようだが、今ではその名残りはごく一部の遺跡が残るのみ。後は、…

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#Kenshi ZA-25:西部編②

「悪いのは私です」「でも……」 「私が、無茶をして、こうなったんです…… 責任なんて、感じないでください」 彼女はいつだってこうだ。控え目で、自分を責めてばかり。 部隊の被害の責任を負うべきは、当然隊長である自分だ。どう言い繕っても、無茶な旅に引きみ、後方の警戒を怠った自分のせいである事に違いは無い。 「待ってますから…… ちゃんと、クロトは、自分の為すべきことをして……」 酷…

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#Kenshi ZA-24:西部編①

「頼む……! 意識は戻っているはずなんだ……! 頼むから……」 「・・・・・・・・」 「おお! 見えるか!? 私が見えるか!?」 「せん、せい……」 「おぉ…… おぉぉぉぉぉ…… 良かった、本当に…… そう、き、君だけでも、助かってくれて、本当に……」 (そうか、助からなかったんだ……) 「約束は…… ……が、東に…… ……秘密……」 「ああ、手術の事は忘れる。…

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#Kenshi ZA-23:スワンプ編⑧

「おっと、兄ちゃんよ、アレおすすめだぜ!」「スワンプタートルか。 いいね。あれは食べ出があるよクロト」 モムソーが指差す先に、巨大な生物。動きは緩慢で狩りやすいらしい。実際狩りは簡単に終わり、肉をたっぷりと確保する事が出来た。 「渡りに亀じゃの」「やや硬いが……ウム、吾輩は気に入ったぞ」 当面の食料が補充でき、一行に笑顔が浮かぶ。と、その時、「シーッ!」とミウが警告を放つ。 「この音…

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#Kenshi ZA-22:スワンプ編⑦

時系列は、グリームが酒場入り口で慟哭した時点へと戻る。 「失せな」「く……お、おぉぉぉぉぉ……!!」 「グリームさん、大丈夫でしょうか……」「あんなに楽しみにしてたんだ、落胆も大きかろうな」「クロトさん、貴方から励ましてあげた方が……」クロトは、心臓の鼓動が高鳴るのを感じていた。 沢山の別れが、死と陰謀が、記憶喪失と言う理不尽が、積み重なって心を蝕んで来た。せめて、今度の仲間達は幸…

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#Kenshi ZA-21:スワンプ編⑥

スヴェアはスケルトンの2人を連れ、浮浪忍者の里へと帰る。 シェク領を抜け…… ホーリーネーション領を抜け…… エレマイアの旧知の友人を連れ…… 浮浪忍者の里へ。これより先、クロト達の物語より、時計の針はやや先へと進む。 第二章:スワンプ編⑥ 番外編・浮浪忍者の里 ロット:浮浪忍者・ハウンズ間の会合 「交代要員は上手く潜り込…

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#Kenshi ZA-20:スワンプ編⑤

形成外科・ドクターチュン 元逃亡犯・シルバーシェイド スケルトン・コスチュニン 農民・マクフィー  新たに4名を加え、クロト達はマッドタウンを出発した。 シルバーシェイドが雇った傭兵との契約はまだ切れていない。彼らと共に南下し、シャークの町を目指す。 「悲鳴!?」「偵察、行きます!」「我が主! そういう仕事はオレに任せればいい!」 クロトが素早く慣れた仕草で走り出し、デーリアがそれを追う…

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#Kenshi ZA-19:スワンプ編④

ロット村を発ち、マッドタウンへ…… その途上も、世界の滅びはその片鱗を垣間見せる。「静かに…… 偵察して来ます」 前方に、すっかり聞き慣れてしまった異音。ゾンビが骨ごと死肉をむさぼるガリガリバリバリという音。 クロトは気配を殺し、遥か前方へと目を凝らす。立てた一本指。 続いてOKサインからの手招き。 そして、親指を下に向けた合図。 敵は一体。 状況良し。 総員前進。 攻撃開始。新人も増え…

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#Kenshi ZA-18:スワンプ編③

「皆さん! あそこで一休みしていきましょう!」ブラックデザートの遺跡群を横目に、まっすぐに酸性雨地帯を突破。荒野を南西へと走り続け…… 一行は「定住した遊牧民」の居留地で休息を取り、地図を広げて今後の計画を練っていた。 「吾輩らが今いるのが、ここ遊牧民のキャンプ…… 南西シャークへの途上、幾つかの村を経由するルートを進言しよう」「憧れのスワンプに行けるなら、アタイは万々歳だけど、隊長さんはそ…

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#Kenshi ZA-17:スワンプ編②

四人の仲間を新たに加え、クロト、ホッブズ、馬の特務隊はブラックデザートに向けて旅立った。砂漠を抜け、スワンプを抜け、遥か南西、クロトの故郷を目指して…… 幾らかの旅支度を終え、砂漠を西へと進む。 一日の契約だった傭兵達と別れ、たった二匹のボーンドッグ相手にも苦戦する有様。 先が思いやられるが…… 今更引き返すような距離でもなく、被害は許容範囲。このまま、前進する。 やがて…… …

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#Kenshi ZA-16:スワンプ編①

「レットは、本当にこれでいいのかな……」「結婚、したくないの?」 「いや! したいよ! レットを他の誰かに取られるなんて、絶対に嫌だ!」「答えは出てるじゃん」「でも…… レットは、それでいいのかなって…… あいつ、いつも冷めた所あるだろ? あんなプロボーズ聞いたことないし…… 領主様も怒ってる……」 「あたしらみたいな貧乏人じゃ釣り合わない?」「それも、ある。 もちろん……」 「じ…

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#Kenshi ZA-15:大砂漠編⑭

安住の地を見つけたソマン&グリーンフィンガーと別れ、クロト達は西へと引き返す。 パウムガルトナー…… パムの隠している秘密に不安を抱えたまま、クロトは旅を続ける。 眼窩、ウェイステーション、そしてブラックデザート……いよいよ、大砂漠を去る時が来た。 第一章:大砂漠編⑭ 眼窩~ウェイステーション 血のような夜明け。 大砂漠の朝。クロト達特務隊一行は、再び眼窩の町…

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#Kenshi ZA-14:大砂漠編⑬

クロト、エリス、パム、の特務隊三名は、探検家のホッブズ&馬、移住先を探すソマン&グリーンフィンガー、行く宛ての無いJRPG種アレッタ&オザンファン、を仲間に加え、旅を続けていた。 ブラックデザートを越えて行く西への旅の前に、一行は南東への寄り道をする。ソマン達の求める理想の農地と噂される村、「ガルグ」に立ち寄るためだ。 一行は砂漠を南下し、危険なガット地方を避け「眼窩」へと向かった。 …

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#Kenshi ZA-13:大砂漠編⑫

アイメルト・トゼッリの兄弟と別れ、新たにJRPG族のアレッタ&オザンファンを仲間に加えたクロト隊。部隊はスロートを出発。侍の証……「侍の鎧」を買うため、都市連合首都「ヘフト」へと向かった。 スロートからヘフトへはそう遠くない。道中のハプニングはゾンビの群れを一つ避けた程度で、何事もなく到着。ここが、首都・ヘフトだ。 第一章:大砂漠編⑫  ヘフト~ヘング ヘフ…

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